それでは
日本のネイルの歴史を見ていきましょう。
★飛鳥・奈良時代からネイルに色をつけるという風習がありました!
そんな時代から人はネイルにも意識が向いていたなんてびっくりですよね
古代の日本では、医療も発達しておらず、
悪霊が取りつく事によって病気になると考えられていました。
自然界のすべてのものには霊が宿ると信じられていたため
薬草が病気の悪霊を取り除いてくれるという事で
顏の額の中央や唇の両端に薬草など自然界のものを使って
赤色のメイクをする事で魔除けにしていました。
その延長線上として、古代人は指先を赤く染めていたと言われています。
古代には魔除けの延長として使われていたネイルですが、
飛鳥・奈良時代ごろから『紅殻』(べにがら)と呼ばれる
酸化鉄(赤サビのもと)を主成分としたもので爪を染めていたそうです。
この頃には、魔除けではなくアクセサリーの感覚に近い形で
ネイルが用いられるようになったとされています。
★平安時代
平安時代には、遊女によって化粧文化が広まりました。
遊女が宮廷の女性のような装いをした事で
お化粧が一般に知れ渡るようになったそうです。
この頃は、ホウセンカとホオズキの葉を揉み合わせたもので
爪を赤く染めており、
これを『爪紅』(つまくれない)といいます。
皆さん、巨峰を食べた時に爪が紫に染まった経験はあるでしょうか
爪紅は それに近いものだと思って頂いていいかと思います。
★江戸時代
爪を染める時代から塗る時代へ
江戸時代には、中国から紅花を使った染色技術が渡来します。
それが、お化粧に利用されるようになり、
爪にも紅を塗ったので
それが『爪紅』(つまべに)と呼ばれるようになりました。
平安時代は同じ漢字を書いて『爪紅』(つまくれない)と読みますので
間違えないように気をつけましょう!
平安時代は爪を染めていたのに対して
江戸時代は爪に色を塗るという事がされています。
江戸時代のネイルは、現在のヘナタトゥーの技法に近い方法で、
針を使って爪に色を塗っていたそうです。
この時代の美容本には、指が細くなる手入れ法として
今でいうハンドマッサージについて解説されていて
この頃にはすでに美しい手を保つ事に着目されていたんですねっ!
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