ネイルに色を施す歴史というのは、
古代エジプト時代(紀元前3000年以前)から行われていました。
その時代では、ネイル技術というよりは、
お化粧の一部としてお爪に色を着けるという事が行われていました。
当時は、色を塗るのではなく、植物の『ヘンナ』
という花の汁を使って爪を染める風習がありました。
ヘンナといわれるとイメージが湧きにくいですが、
皆さんの馴染みのある言い方でいえば、ヘナです。
ヘナの髪染めやボディペイントのヘナタトゥーのような感じで
お爪を染めていたのです☆
現在JNAの3級試験では赤色のマニキュアを塗る事が課題なので
赤色と聞くと身構えてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが(*^^*)
古代人は特に赤色を好んでいたと言われていて
赤色は、「太陽の赤」「血の赤」を表し、神聖な色として尊ばれていたのです。
そういった事から、当時は爪の色が身分を表し、王と王妃は濃い赤色、
その他の人たちは薄い色しか許されなかったそうです。
また、身分の高い人たちの遺骸を保存するため
ミイラの爪にも 防腐剤の効果がある『水銀朱』という
赤色の粉(顔料)を使ってネイルを施していました。
現在のネイルは、オシャレを楽しむものですが、
この時代のネイルは身分を表わすものでもあったのです☆
★それから時を経て、ギリシャ・ローマ時代
この時代に、上流階級(いわゆる貴族ですね(^^))の中で、
【マヌス・キュア】という言葉が生まれて、
身分を表すものから手の手入れとしての『マニキュア』が流行していきます。
言葉が生まれるという事はとても大きな事です
なぜなら、人は言葉や名前ができる事によってそれを認識するようになるからです。
例えば、現在、『オタク』という言葉は当たり前のように使われていますが、
元々は『御宅』という言葉から変化してできたものです。
ですが、このオタクという言葉ができて皆が使うようになった事で
オタク人口も圧倒的に増えたそうです。
では言葉ができる前にオタクの人口は少なかったのかというとそうではないんですね
オタクとして認識されていなかった人たちが、
言葉ができた事によってオタクとして認識されるようになったのです。
オタクを認識する人の数が増えたという事ですね。
少しお話が逸れてしまいましたが(笑)
【マヌス・キュア】という言葉が生まれて、『手の手入れ』として
『マニキュア』が流行ったのがこの時代なのです☆
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