最近、次亜塩素酸水という言葉をよく耳にしますが、
影響力のあるブロガーさんが次亜塩素酸水は消毒効果がありますという記事を書いていたりするとそれを信じてしまう方がたくさんいらっしゃると思います。
次亜塩素酸水について様々な情報が流れているようなので
間違った使い方をしないようにしっかり理解したいものです。
★次亜塩素酸水に消毒効果はあるのか
まず、これについて結論からお話すると
次亜塩素酸水に消毒効果はありません
保育園で次亜塩素酸水が配られたり、
影響力のある方が消毒効果があると言っていたりするのをニュースで見ると
間違った使い方をする方が増えるのではないかと本当に心配になります。
★次亜塩素酸と次亜塩素酸水の違い
ネイルをする際にはお道具の消毒に次亜塩素酸、
いわゆるハイターを使う事が多々あります。
手指の消毒をするには皮膚への刺激が強いので、
お道具の消毒をする時だけに使います。
次亜塩素酸は、水酸化ナトリウム+塩素でできています。
つまり、アルカリに塩酸を入れたものが次亜塩素酸で
これはアルカリ性になります。
一方、
次亜塩素酸水は、
塩酸や塩化ナトリウムを電気分解して得られるもので酸性です。
次亜塩素酸とは真逆の性質で別物になります。
先程、次亜塩素酸水に消毒効果はないと言いましたが、
食品を消毒するための添加物として厚労省が認めているものになります。
あくまでも食品に対してです。
次亜塩素酸水という名前の通り、水溶液なので蒸発するため
食品を消毒しても食品に次亜塩素酸水の成分が残らないから認められています。
食品添加物としての次亜塩素酸水は
濃度や配合量が決められていてとても濃度が薄い添加物として使用されています。
次亜塩素酸水を空気中に散布したり、加湿器に入れたら消毒効果があるといわれたりしてますが、
実際、人への消毒については安全性は認められていないので
消毒液としての効果はわかりませんし厚労省も認めていません。
ただ加湿器に入れるとカビにくいという利点はあります。
医薬品でないものは消毒効果が期待できません
医薬品とは成分の効果効能が認められているものになります。
次亜塩素酸水は雑貨になります。
消毒効果があるものならば医薬品として認められているはずです。
これについては『除菌』という言葉に惑わされている方が
多数いらっしゃるのではないかと感じています。
消毒・滅菌・殺菌の定義はネイルのテキストにもでてきますが、
消毒・・・病原微生物を殺すかまたは除去する事
滅菌・・・微生物が存在しない状態にする事
殺菌・・・微生物を殺す事
そして、除菌は、微生物をその場から取り除く事をいいます。
菌がその場からいなくなればすべて除菌になります
どれぐらい菌がいなくなったかは関係ありません。
例えば、テーブルをふきんで水ぶきしてテーブルの菌がふきんに移動しただけでも
テーブルは除菌した状態だという事です。
なので、次亜塩素酸水を含ませたふきんでテーブルを拭いても除菌はできますが、
水ぶきした時とまったく同じで次亜塩素酸水を使ったから除菌ができるというわけではないのです。
再度繰り返しますが、
次亜塩素酸水に消毒効果はありませんのでお気をつけ下さいね^ ^
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